第106回全国高校野球選手権大会は7日、開場から100年を迎えた甲子園球場で開幕し、17日間(3日間の休養日を含む)の熱戦がスタートする。
9年ぶり4度目出場の県代表・岐阜城北は大会第1日の第3試合(7日午後6時30分開始予定)の1回戦で2年連続22度目の智弁学園(奈良)と対戦する。岐阜城北の秋田和哉監督に初戦の意気込みや、理想の試合展開などを聞いた。
【秋田監督一問一答】
秋田監督の一問一答は次の通り。
-智弁学園の印象は。
「甲子園常連の強豪校で、非常に攻撃が強い。特に1番の佐坂君、主将の知花君は長打力があって能力が高い。この2人を乗せないようにしないといけない」
-岐阜城北の特長は。
「投手の中本を中心にしっかり守って、最少失点に抑えて食らいつき、後半勝負に持っていくチーム」
-理想の試合展開は。
「中本が強力打線をどれぐらい抑えるか。われわれは必死に食らいついて、接戦に持ち込みたい」
-打のキーマンは。
「積極性のある2年の長江、太田。この2人が勢いを付けてくれると得点力が上がる」
-ナイターのメリット、デメリットは。
「メリットしかないと思っている。熱中症対策は岐阜大会からかなり神経を使っていたので、そういう意味ではすごくいいことだと思う」
-初戦の意気込みを。
「夢に見た甲子園なので、自分たちの精いっぱいのパフォーマンスを出せるように準備したい」
◆エース中本仕上がり上々 強力打線警戒「打たせて取る」
開幕日に初戦を戦う岐阜城北ナインは6日、兵庫県西宮市の鳴尾浜臨海公園で正午から約2時間練習を行った。初戦の先発が予想される最速144キロ右腕のエース中本陽大もブルペンに入り、重要な一戦に備えた。
ブルペンでは直球と変化球を約20球投げ込み、上々の仕上がりを確かめた。智弁学園打線については「結構振ってくる打線で、パンチ力もある。下位もどんどん打ってくる」と警戒しながらも、「テンポ良く投げて打たせて取りたい」と力を込めた。
岐阜大会では、決勝の県岐阜商戦で11回150球の熱投を披露するなど、投げるたびにパフォーマンスを上げた。次は聖地・甲子園でどんな投球を見せてくれるのか期待は高まるばかりだ。中本は「甲子園で野球ができることに感謝して、最強の挑戦者として思い切ってやりたい」と闘志をたぎらせた。