史料を基に復元された、豊臣秀吉による「黄金の茶室」=大垣市墨俣町墨俣、墨俣一夜城(墨俣歴史資料館)
黄金の茶道具を並べた茶室の内部。一面が金色に染まっている=大垣市墨俣町墨俣、墨俣一夜城(墨俣歴史資料館)
茶釜や茶わん、杓立など10種類の茶道具も黄金に彩られている=大垣市墨俣町墨俣、墨俣一夜城(墨俣歴史資料館)
通常の展示では茶室とは別に紹介されている茶道具一式=大垣市墨俣町墨俣、墨俣一夜城(墨俣歴史資料館)

 昨年に開館30周年を迎えた岐阜県大垣市墨俣町墨俣の墨俣一夜城(墨俣歴史資料館)で、豊臣秀吉が造らせたと伝わる組み立て式の茶室を復元した「黄金の茶室」を展示する企画展が開かれている。復元とはいえ、実際に金箔(きんぱく)が張られた茶室を間近で見ることができる展示で、戦国時代の英傑として名をはせた秀吉の思いをうかがい知ることができる。展示は5月29日まで。

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 墨俣一夜城は1566(永禄9)年、木下藤吉郎(後の秀吉)が一夜で築いたと伝わる。資料館は1991年に天守を模した姿で開館した。市は築城455年と開館30周年に合わせて御城印の発行や企画展など、記念事業を行っており、今回の茶室展示もその一環。黄金の茶室は天正年間から秀吉による茶会で使われていた記録があり、1614(慶長19)年に始まった大坂の陣で落城した大坂城と共に焼失したとされる。

 今回展示しているのは、史料から復元された茶室で京都市の所蔵品。企画展は墨俣町民から寄せられた寄付を基に市が借り受け、「夢のまた夢 黄金の茶室展」として開いた。

 茶室は室内に設置する組み立て式で、幅と奥行きは約3メートル、高さが2メートル。2階の展示室に置かれている。室内は一面が金箔で覆われており、茶具も茶釜や茶わん、杓立(しゃくたて)など一式が全て金色に彩られている。

 資料館では通常、茶室は2階展示室に、茶具は1階展示ケースに分けて展示しているが、茶具を茶室と同じ展示室に並べる日も設けている。教育委員会事務局の担当者は「豪華絢爛(けんらん)な茶室を眺めて、戦国の世に栄華を極めた秀吉に思いをはせてほしい」と話している。