富加町郷土資料館に展示されている半布里戸籍の複製。1戸と1戸の間は2行空けられ、マス目に沿って規則正しい配列で人物名などが記されている=加茂郡富加町夕田
富加町役場周辺で見つかった集落遺跡。半布里戸籍に記された人々が暮らした「ムラ」の一部だと考えられている(町教育委員会提供)
一人一人の続柄、人物名、年齢、区分などが記されている

◆納税能力で等級分け/夫婦別姓

 日本で「戸籍」が用いられ始めたのは飛鳥時代。現存する日本最古の戸籍が、702年に作成された「半布里(はにゅうり)戸籍」だ。現在の加茂郡富加町の人々について記されたものとされている。宝物庫である正倉院(奈良県)に奇跡的に保管され、約1300年の時を超えて今に残された。納税能力で等級分けされ、男子優先、夫婦別姓…。記載された“個人情報”をひもとくと、古代社会の暮らしが浮かび上がった。...