熊崎万穂さん=美濃加茂市役所
熊崎さんが作成した自治会通信(画像の一部を加工しています)

 「めんどくさい」「よく分からない」と避けられがちな自治会長。そんな役職を前向きに取り組んでいる人が美濃加茂市にいます。自治会発行のお知らせを読みやすくし、仕事を「見える化」。市役所や警察とも連携して地域の課題に取り組んでいます。どんな思いで活動をしているのか聞くと、自治会長を務める上で大切な四つのヒントが浮かんできました。(岐阜新聞デジタル独自記事です) 

 熊崎万穂さんの本業はイラストレーター、グラフィックデザイナー。2025年、自治会長の順番が回ってきました。70代の父は過去の病気の後遺症で片耳が聞こえません。自治会長は「人の話を聞く」ことが大切。自身は40代。「世代交代した方がいい」と「町が好きだから」という思いで引き受けたといいます。それまで自治会との関わりは今ほどあまりありませんでした。「すべてを把握していなかったからこそ、違う目線が生きるかもしれないと思いました」(熊崎さん)。

 ①伝わる情報発信をする

  自治会長になって気づいたのは情報発信の問題でした。 

 ちょっとしたお知らせから防災情報など、自治会ではお知らせを多く出しますが、字が小さかったりすると、年齢を重ねるほど読みにくい。「読みにくいと、人は読まない」(熊崎さん)。そこで、めがねをかけないでも読める大きな文字を使うよう心がけました。デザインの知識が生きたといいます。

 成果の一つが「自治会通信」です。月1回ほど出しており、「防犯」をテーマにした通信では、玄関などにマーキングがあったら注意するよう呼びかけました。特に伝えたいことは目立つ色をつけ、見出しを大きくしました。

 文章は必要最低限。伝えたい内容をシンプルにデザインしました。「まず読んでもらい、頭に残るよう意識しました」(熊崎さん)

 ②仕事や自治会を「見える化」する

 熊崎さんが特に注力したのは、「自治会長の仕事を見える化」することでした。 ...