コワーキングスペース「萬葉館」に新たに併設されたこども図書館=高山市奥飛騨温泉郷福地
こたつもあり、リラックスして読書や勉強ができる=高山市奥飛騨温泉郷福地

 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地のコワーキングスペース「奥飛騨 萬葉(ばんば)館」が3月、オープンして1年の節目を迎える。1日には、館内に図書館を併設した「ワークスペース&こども図書館」としてリニューアルし、子どもから大人までが集まれる場所に生まれ変わる。新型コロナウイルスの収束も見据え、地域住民と旅行者の交流の場になることも期待されている。

 萬葉館は昨年3月にオープン。資料館やそば店として使われ、空き家となっていた築200年以上の古民家を、インバウンド(訪日外国人客)向けの交通や宿泊のプロモーションなどを手掛ける「オーエイチ」(東京都)が改修した。Wi-Fi(ワイファイ)やビデオ会議用のモニター、スピーカーなどを備え、テレワークやワークショップなどに利用できるため、県内をはじめ、愛知県や長野県などから利用者が訪れる。

 オーエイチの高橋英知社長(49)は「“よそ者”の自分たちが、奥飛騨の将来のために何ができるか考えた時に、子どもが集まれる居場所をつくることだと思った」と狙いを語る。地域に図書館がない現状を知り、子どもが気軽に読書や勉強に活用できる場を併設することを計画。館内のいろりのある土間にこども図書館を開設し、絵本や図鑑など約500冊を並べた。漫画コーナーもあり、3カ月ごとに更新するため新刊も読むことができる。リラックスして過ごせるよう、こたつも用意した。

 高橋社長は「コロナが収まったら、子どもだけでなく、旅行者と地元の人との新しい交流が生まれる場所になればうれしい。今後も地域に貢献していきたい」と力を込める。

 こども図書館は入場無料。ウェブサイトで利用登録を受け付けている。営業時間は午前9時30分~午後6時。午後3時以降はスタッフが不在となるが、テレビ電話機能を使って館内の安全確認をするほか、子どもの質問などに答えることもできる。