「HIDA BOOK TRIP」を紹介する関係者=飛騨市古川町、市図書館

 岐阜県飛騨市の風情に小説家の心情を重ねる企画「HIDA BOOK TRIP」が17日、同市古川町の市図書館を中心に始まった。小説の一節の描写を市内にある風趣に投影しながら小説を読み込む企画で、初回は村上春樹さんの小説を主題に「ハルキストと歩く飛騨と彼の巡礼の旅」をタイトルに行う。

 小説家が一文とした世界と飛騨市の自然や歴史、文化、暮らしなどを読者の感性でつないで自分だけの旅をつくり出そうと考案された。市図書館の司書が小説を選び、市観光協会職員らが小説の描写にふさわしい市内の情景の写真を同協会のウェブサイトにある「ちょっといいひだ」に小説の一節とともに掲載し、小説家が記した場面を市内で描き出す。

 「ハルキストと歩く飛騨と彼の巡礼の旅」では、村上さんの「1973年のピンボール」(講談社)にある一節とJR飛騨古川駅近くの喫茶店を重ね合わせ、旅心を誘っている。

 「ハルキストと歩く飛騨と彼の巡礼の旅」は3月24日まで行われ、5回にわたって「ちょっといいひだ」の写真と文章を更新する。

 市図書館と同市神岡町の神岡図書館には村上さんの小説や関連する書籍が150冊ほどあり、市図書館では期間中に企画の展示コーナーを設けて特製のしおりを無料で配布している。