水素を熱源としてコーヒーを焙煎する機械=23日午前、静岡県富士市

 UCC上島珈琲(神戸市)は23日、水素を熱源として焙煎したコーヒーを発売した。静岡県富士市の富士工場で世界初となる量産を4月に始めており、直営店や公式オンラインストアなどで購入できる。水素は燃焼時に二酸化炭素(CO2)を出さず環境に優しい燃料として注目される。従来の天然ガスより火力の調整幅が広く、独自のおいしさを引き出せるという。

 商品は、6月に発売するものも含めて家庭用・業務用の計7種類ある。200グラム入りレギュラーコーヒー豆の公式オンラインストアの販売価格は5400円。

 UCC上島珈琲は2022年に水素焙煎の研究に着手し、風味への影響などを検証してきた。