【ハノイ共同】米紙ニューヨーク・タイムズは23日までに、トランプ米政権が駐ベトナム大使を含む外交官らに対し、今月末のベトナム戦争終結50年に関連する行事への参加を控えるよう指示したと報じた。「米国の敗北」に注目が集まり、第2次政権発足100日への関心が薄れるのを避ける狙いがあるとの米当局者の見方を伝えている。
ナッパー米大使は当初、各国高官を招いた29日のレセプションや30日の式典に参加する意向だった。両国の外交関係への打撃になる恐れがある。
トランプ政権は1月の発足直後、対外援助事業の資金拠出を凍結した。ベトナム戦争中に行方不明になった米兵の捜索や地雷除去といった施策にも影響が出ている。「相互関税」ではベトナムに46%の税率を課した。
米国とベトナムは2023年に両国関係を最上位の包括的戦略パートナーシップに引き上げた。4月30日の式典を含む関連行事は、緊密な2国間関係を確認する機会になると期待されていた。