KDDIの社長に今月就任した松田浩路氏(53)が23日までに共同通信のインタビューに応じ、ローソンの一部店舗にドローンを配備し、配送サービスなどを展開していく方針を表明した。具体的な運用地域は未定だが、全国のローソン店舗のほか、郵便局や学校にも拠点を設け、全国千カ所にドローンを配備する。災害時の被害把握や交通事故の現場確認など、政府や警察への協力も想定しているという。
ローソンは昨年7月に上場を廃止し、KDDIと三菱商事が共同経営している。松田氏はKDDIが「通信アンテナやドローンを設置して店舗の価値を高める」と強調。災害時には「店舗には食料がある。連絡も充電もできるようにする」とし、防災拠点として活用してもらう考えを示した。
スマートフォン関連事業では、今月開始した米企業スペースXの衛星インターネットサービス「スターリンク」とスマホが直接通信できるサービスが強みになると分析。対応機種はこれまで圏外だった地域でも通信でき、「災害時でも安心だ」と強調した。