中国が独自開発した原子炉「華竜1号」=2021年1月、中国福建省(新華社=共同)

 【北京共同】中国政府は27日、国内5カ所の原発に新たに計10基の原子炉を建設することを承認した。中国は原発建設を加速させており、4年連続で毎年10基以上の建設を認めた。安全面の懸念が指摘される中、当局者は「中国の原発は安全第一の方針を貫徹している」と強調した。政府系ニュースサイトが報じた。

 李強首相が開いた国務院(政府)常務会議で原子炉新設を認めた。浙江、福建、広東の各省と広西チワン族自治区に2基ずつ建設し、いずれも中国が独自開発した原子炉「華竜1号」の技術を導入する。山東省に建設する2基にも国産技術を採用する。