全国から焼き物ファンが集まる毎年恒例の「有田陶器市」が29日、佐賀県有田町で開幕した。青空と新緑の下、お気に入りの焼き物を熱心に探し求める愛好家や観光客らでにぎわった。定価の半額程度でアウトレット品を販売する窯元も多く、まとめ買いした皿や湯飲みをキャリーケースに詰め込む人の姿もあった。
主催する有田商工会議所によると、1896(明治29)年に始まったとされる。戦争や新型コロナウイルスの影響で中止になった年を除き、開催は今年で121回目。
JRの有田駅から上有田駅までの沿線約3キロを中心に約400店が出店する。5月5日までで、期間中約100万人の来場を見込んでいる。