ブラジル・リオデジャネイロで開催されたBRICSの外相会合=28日(中国外務省の「微博(ウェイボ)」から、共同)

 【北京共同】中国の王毅外相はブラジル・リオデジャネイロで28日、主要新興国で構成するBRICSの外相会合に出席し、トランプ米政権の関税圧力を批判した上で「沈黙や妥協は、いじめる者をつけ上がらせる」と述べ、団結して対抗するよう訴えた。ロシアのラブロフ外相と個別会談し、BRICSの結束強化の重要性で一致した。中国外務省が29日発表した。

 関税の応酬で米国と関係が悪化する中国は、他国を巻き込み米国と対峙する考え。中ロやインド、インドネシア、エジプトを含むBRICS加盟10カ国は米国との距離感がそれぞれ異なり、対米共闘で足並みをそろえるかどうかが焦点だ。