第171回天皇賞・春(5月4日・京都11R3200メートル芝、G1)最終追い切りが30日、美浦、栗東の両トレーニングセンターで行われ、ダイヤモンドステークスを圧勝した昨年の菊花賞2着馬ヘデントールが万全の仕上がりをアピールした。
美浦のW(ウッドチップ)コースで3頭併せ。直線で真ん中に入ると、馬なりのまま併入した。ラスト200メートル11秒4の数字ほど鋭さは感じなかったが、1週前に速い時計を出しており、大一番へ向けて負荷は十分かけられている。見守った木村哲也調教師は「リズム良く走れていた。調教師いらずの馬でいつも状態がいい」と合格点を出した。
栗東では、阪神大賞典を制したサンライズアースが好気配。Wコースを力強いフットワークで駆け抜け、ラスト11秒5で併入した。石坂公一調教師は「状態は上々。距離は延びるほどいい」とG1初制覇に力こぶ。
一昨年の覇者ジャスティンパレスは単走で800メートル53秒2、ラスト11秒2と目を引く伸びを披露した。休み明けをたたかれ、確実に良化している。