激しいせきが特徴の感染症「百日ぜき」の流行が続いている。国立健康危機管理研究機構が30日に発表した速報値によると、全国の医療機関から14〜20日に報告された患者数は前週より600人ほど多い1884人で、4週連続で最多を更新した。今年の累計は9336人で、4054人だった昨年を既に上回っている。
機構によると、年齢別では10代が多く、今後、子どもを中心に患者が増加していく可能性がある。
両頬などに赤い発疹が出る伝染性紅斑(リンゴ病)の患者も増えており、全国の定点医療機関から同じ1週間に報告された患者は2963人。1機関当たり1・25人で、直近10年間で最も多い。