独ソの激戦「スターリングラード攻防戦」の追悼施設を訪れたロシアのプーチン大統領(右)とベラルーシのルカシェンコ大統領=29日、ロシア南部ボルゴグラード(タス=共同)

 【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は29日、第2次大戦中のドイツ軍とソ連軍による大激戦「スターリングラード攻防戦」が行われた南部ボルゴグラードにある国際空港に、ソ連指導者スターリンにちなむ旧称「スターリングラード」を付与する大統領令に署名した。町を旧称に戻すよう求める声も根強くあるが、実現していない。

 プーチン氏は同日、第2次大戦の戦勝80年記念行事に参加するためボルゴグラード州を訪問し、ボチャロフ知事と会談。知事は空港名にスターリングラードの名称を復活させる要請が退役軍人やウクライナ侵攻の参加者からあると訴え、プーチン氏が「彼らの言葉は私にとっての法律だ」と即日応じた。