群馬県は30日までに、同県神流町で4月、水道水を飲んだ9歳以下から80代の男女14人に下痢や発熱などの症状があり、食中毒と断定したと発表した。町によると、水道水をためる配水池のタンクに誤って農業用水が流入したとみられる。入院者はおらず、全員快方に向かっている。

 県によると、町から「相原地区の住民が発熱などで医療機関を受診している」と保健所に連絡があった。町が地区の配水池を検査すると、水道法の水質基準を上回り、大腸菌が検出された。県は町に改善を指示した。

 町は農業用水が入った原因を調べる。町産業建設課は「今後は適切に管理し再発防止に努めたい」としている。