フランス自動車大手ルノーのスナール会長=2023年12月(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】フランス自動車大手ルノーのジャンドミニク・スナール会長は4月30日、相互出資する日産自動車について「再建し、本来の地位を取り戻すと確信している」と述べた。パリ近郊で開いたルノーの株主総会で、日産の再建支援に改めて意欲を示した。

 2019年からルノー会長を務めるスナール氏は、日産と資本関係を対等化する協議で重要な役割を果たした。スナール氏は日産との関係について「当初は相互に不満や隠れた思惑が交錯し、状況を硬直化させていた」と振り返った。資本関係の対等化で合意し「再出発できた」と評価した。

 スナール氏は日産の取締役を務めているが、6月の株主総会で退任予定。