加藤勝信財務相

 加藤勝信財務相は2日、テレビ東京の番組に出演し、日米の為替協議について「日本が米国債を持っているのは事実だ」と語った上で「交渉のカードになるものは全て盤上に置きながら議論していくことは当然だ」と述べた。日本が保有する米国債は交渉の材料になるとの見方を示した。

 金融市場が米関税政策への懸念を深め、4月に米国の株式、ドル、国債がそろって売られる「トリプル安」に陥った経緯がある。米国債市場の安定のため、日本の保有分を安易に売却しないと発信する手段があるかどうかについて「(交渉の)カードとしてはある」と強調した。