20年前に廃線となった旧名鉄美濃町線。岐阜市内でも、線路が道路外を通っていた区間では、まだ線路の跡が多く残っています。岐阜市内の均一運賃区間だった日野橋駅跡から徹明町駅跡にかけて、特に北一色駅跡までの区間を中心に、電車が走っていた跡を探しました。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

日野橋駅跡から、岐阜市中心部に向かって歩きます。
美濃町線の線路は県道沿いにありました。今は歩道になっています。広い歩道は線路の名残かもしれません。

実は、美濃町線は各務原市を通っていました。地図で見ると、日野橋駅から琴塚駅にかけての区間で、ほんのわずかですが、かすめています。

琴塚駅は山と道路の境目のようなところにありました。その手前から、線路跡が再び現れます。

琴塚駅跡にはホームがそのまま残っています。線路があったあたりには、木の枝が覆いかぶさるように伸びています。廃線から20年という月日を感じます。
琴塚バス停の先には太陽光発電パネル。さらにその先で、線路跡は県道から離れます。

100メートルほど進むと、白山神社の参道と線路跡が交差します。線路があったはずの場所には、真新しい灯籠とモミジの木がありました。いずれも廃線後に建てたり植えられたりしたものです。

線路跡は住宅地の中を横切ります。しばらく進むと、野一色駅跡です。...