プロペラが折れた風力発電の風車=2日正午ごろ、秋田市

 秋田市で風力発電の風車の羽根が落下した事故で、秋田中央署は6日、付近で倒れていた同市の無職宍戸敬さん(81)の死因が司法解剖の結果、多発外傷とみられると明らかにした。体の複数箇所を負傷したことが原因という。署は落下した羽根が接触した可能性があるとみて関連を捜査している。

 事故は2日午前、秋田市新屋町の新屋海浜公園で発生。売電事業会社さくら風力(東京)が設置した風車の羽根3枚のうち、1枚が付け根近くで折れた。羽根の長さは約40メートルで、宍戸さんは支柱から数十メートル離れたところで見つかった。