新潟県の花角英世知事(左)、山口県の村岡嗣政知事

 新潟県の花角英世知事の後援会と、山口県の村岡嗣政知事の資金管理団体が2021〜23年に受けた個人献金計26件総額550万円分について、政治資金収支報告書の職業欄などに献金者が代表や役員を務める企業名や法人名を記載していたことが6日、分かった。

 政治資金規正法は、企業・団体献金の受け取りを政党支部などに限定。問題の2団体は企業献金を受けられないが、企業献金と認識して受け取ったとの疑念を招く可能性がある。

 総務省によると、規正法は年間5万円を超える寄付者の氏名や住所、職業を収支報告書に記載するよう求めている。「会社役員」などと書くのが一般的だ。

 取材に、花角氏の後援会は「会計責任者が交代し、より具体的に記載した」、村岡氏側は「知事への寄付は個人献金に限ると周知していることから、その前提で寄付してもらっていると考える」とそれぞれ回答した。

 収支報告書によると、「はなずみ英世後援会」は25件計450万円分の個人献金者の職業欄などに企業名を記載。21年に受けた個人献金2件は、職業を空欄にしていた。