米カリフォルニア州ロングビーチ港の輸入関連施設に並ぶトヨタ自動車の新車=3月(AP=共同)

 【ワシントン共同】米商務省が6日発表した3月のモノとサービスを合わせた国際収支ベース(季節調整済み)の貿易赤字は前月比14・0%増の1404億9800万ドル(約20兆円)で過去最大だった。トランプ政権の関税措置によるコスト増加を避けようと、企業が駆け込みで輸入を増やしたとみられ、赤字幅が拡大した。

 輸出は0・2%増の2784億5600万ドル。輸入は4・4%増の4189億5500万ドルだった。いずれも過去最大。モノの輸入も過去最大を更新し、品目別では医薬やコンピューター関連のほか、自動車や部品も増えた。

 モノの通関ベース(季節調整前)の貿易収支によると、対日本は30・5%増の61億6900万ドルとなった。一方、2月に追加関税を発動した中国の貿易赤字は15・3%減の179億2600万ドルだった。

 トランプ政権は中国に続いて3月にカナダ、メキシコに追加関税を発動。4月にはほぼ全ての国を対象にした「相互関税」や自動車への追加関税を導入した。貿易赤字のこれまでの最大は1月の1306億5200万ドルだった。