東京証券取引所などに上場する地方銀行・グループ73社の2025年3月期決算が15日、出そろった。全体の8割を超える62社が前期と比べ増益。純損益の合計は1兆2519億円(前期は9739億円)の黒字となり、大台を突破した。日銀の利上げを背景として貸し出しの利ざやが改善し、多くの地銀の業績が好調だった。
一方、26年3月期の業績見通しでは、約8割の社が増益を見込むものの、増益幅は保守的な予想が並んだ。トランプ米政権による関税引き上げ措置の影響や、日銀の利上げペースが鈍化する可能性などの下押し要因を考慮したとみられる。