自民党東京都連は夏の参院選東京選挙区に、競泳の五輪金メダリストで、日本水泳連盟の鈴木大地会長(58)を擁立する方向で調整に入った。鈴木氏の意向を確認した上で、月内に都連内の手続きを進める方針だ。公認が決まれば武見敬三氏に加えて2人目の自民候補となる。関係者が15日、明らかにした。
鈴木氏は千葉県習志野市出身。1988年ソウル五輪の競泳男子100メートル背泳ぎで、潜水キック「バサロ」を武器に金メダルを獲得した。2015年に文部科学省の外局として発足したスポーツ庁の初代長官に就任し、5年間務めた。
都連は当初、NPO法人代表理事の渡部カンコロンゴ清花氏の公認を目指した。しかし、党内で安倍政権を批判する過去のX(旧ツイッター)投稿を問題視する声が上がり、見送った。