【イスタンブール、モスクワ、キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、ウクライナ和平に向けたロシアとの直接交渉を巡り、ウクライナ代表団を交渉会場となるトルコ・イスタンブールに送ると表明した。ロシアは15日、大統領補佐官率いる代表団を派遣した。直接交渉は3年ぶり。ゼレンスキー氏はロシアのプーチン大統領との首脳会談を要求したが、プーチン氏は拒否して参加しない。
ゼレンスキー氏は15日、トルコの首都アンカラでエルドアン大統領と会談。会談後、ウメロフ国防相をトップとする代表団を派遣すると表明。ゼレンスキー氏は出席しない。直接交渉は15日から2日間の日程という。
これに先立ち、ロシア代表団が高官級となったことに関し「飾り物に過ぎない。彼ら自身で決定が下せるのかを見極める」と述べた。立場の隔たりは大きく、交渉は難航が予想される。
トランプ米大統領は15日、直接交渉について「私とプーチン氏が一緒に参加するまでは何も起きないだろう」と述べ、高官級の交渉では進展は困難との見方を示した。