高橋八生さんが発見された現場付近に供えられた花や飲み物=13日、千葉市若葉区

 千葉市若葉区の路上で近くの高橋八生さん(84)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された中学3年の少年(15)が「家族に対するストレスが限界だった」という趣旨の供述をしていることが17日、捜査関係者への取材で分かった。発生から18日で1週間。高橋さんを知る人は「元気な人だった。本当に腹立たしい」と憤る。

 捜査関係者によると、少年はこれまでに「少年院に行きたかった」「自分より弱い人を狙った」などと供述している。

 祖父母や父親らと暮らしていた少年は、家族に対する嫌悪感があり、不満を募らせていたという。

 父親によると小学生の頃は明るかったが、中学に入って干渉されるのを嫌がるようになり、家で話すことが少なくなった。自分のことを聞かれると語気が強くなることもあった。

 家出などの問題行動をきっかけに千葉県警のサポートを受けていた少年。専門知識を持つ職員が複数回面談するなどしていたが暴力的な傾向はなく、県警幹部は「予知するのは難しかった」と打ち明けた。