作業員が擁壁の下敷きとなり死亡した河川改修工事の現場=15日午後、可児市久々利

 15日午前9時ごろ、岐阜県可児市久々利の久々利川で行われている河川改修工事の現場で、作業していた恵那市大井町の男性会社員(53)が倒れてきたコンクリート製の擁壁の下敷きとなり、現場で死亡が確認された。可児署は擁壁が倒れた状況や死因を調べている。

 署によると、擁壁は護岸のためのもので、縦横とも3メートル、厚さ30センチで、重さは約7トン。男性は午前8時から同僚5人とともに作業していたが、事故当時は一人で離れたところにいた。大きな音がしたため同僚が駆けつけると、男性が擁壁の下敷きになっていたという。

 現場は可児市久々利地区センターから東へ約300メートルの久々利川右岸。

 工事を発注した県によると、現場では川幅を現在の9メートルから約18メートルに広げる工事が続いており、来年1月に完了する予定だという。