米軍嘉手納基地沿いを歩く「平和行進」の参加者=17日午後、沖縄県北谷町

 日本復帰から53年となった沖縄県で17日、過重な基地負担の軽減や、米兵による事件の再発防止を訴える県民大会が開かれた。登壇した玉城デニー知事は「米軍や日米政府に隊員教育の徹底、(基地外での行動を規制する米軍の)リバティー制度の厳格化など、実効性のある対策を強く求めていく」と述べた。

 北谷町の野球スタジアムで開催され約2千人(主催者発表)が参加。相次ぐ米兵による性暴力事件に対し「県民の基本的人権がじゅうりんされている現状を決して看過できない」として、抗議の意を示す大会宣言を採択した。

 宣言は、「ひめゆりの塔」の展示説明を「歴史の書き換え」とした自民党の西田昌司参院議員の発言も批判した。