立憲民主党の野田佳彦代表は17日、金沢市で講演し、年金制度改革法案の修正案を20日に国会提出する方針を明らかにした。6月の今国会会期末を念頭に「もう時間がない。他の野党と調整していたら間に合わない。自民党がのむかどうかだ」と述べた。
基礎年金(国民年金)の底上げが見送られた政府提出法案に関し「あんこの抜けたあんパンだ。中身のない法案を出してやったふりをしている」と批判。将来の給付水準が3割程度低下する見通しだとして「就職氷河期世代以降の若い人たちにとっては大変だ。早く対処しなければいけない。あんこを入れる修正をする」と強調した。
これに先立ち石川県内灘町で記者団から、修正協議の結果次第で内閣不信任決議案の提出を検討するかと問われ「全く聞く耳を持たず、逃げようとしたら考えるかもしれない」と説明した。
国民民主党の玉木雄一郎代表は、独自の改革案を提出する意向を示した。横浜市で記者団に「あんこの部分が抜けている。選挙を意識して外した項目が他にもあるので、われわれの修正案を考えたい」と語った。