北海道夕張市で1985年、62人が死亡した三菱南大夕張炭鉱ガス爆発事故から40年となった17日、映像などを基に当時を振り返る集会が市内で開かれ、数十人が出席した。炭鉱は夕張で最後に閉山。人々の暮らしを撮り続けた写真家萩原義弘さんが講演し「記憶をよみがえらせる資料を残していきたい」と語った。
萩原さんは、事故後に執り行われた合同葬の際、住民らがサイレンの吹鳴に合わせて屋外へ出て、祈りをささげた様子を写真で紹介。「仲間に手を合わせる炭鉱らしい光景だった」と振り返った。
市によると、三菱南大夕張炭鉱は70年に操業開始。国が石油へとエネルギー政策を転換し、90年3月に閉山した。