独立行政法人国立高等専門学校機構

練習船鳥羽丸にアンテナを設置する様子

 令和7年4月21日、鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市、校長:古山 雄一、以下「鳥羽商船高専」)は、KDDI株式会社と合同で船舶型基地局の設置訓練を実施しました。


練習船鳥羽丸の船内にある船舶型基地局に電波の送受信機器を設置する様子
 これは、令和6年11月27日、鳥羽商船高専とKDDI株式会社が「災害発生時における船舶型基地局の設置に関する連携協定書」を締結したことにより行われたものです。地震・台風等の大規模災害発生時、離島や半島等における沿岸部において携帯電話の通信サービスが途絶し、陸・空路からの復旧アプローチが難しい場合、または陸路の復旧が一定期間見込めない場合、鳥羽商船高専の練習船鳥羽丸に設置された船舶型基地局を運用することで、被災地における通信エリアを迅速に復旧させることを目的としています。 今回の訓練では、まず、災害時における運用体制と流れを確認しました。その後、練習船鳥羽丸に設置された船舶型基地局に電波の送受信機器を設置・接続する方法や、船に電波を発射するアンテナの設置、回線の切り替え等についての手順を確認しました(実際に電波は発射しておりません)。



 今後も、鳥羽商船高専はKDDI株式会社(KDDIエンジニアリング株式会社を含む)と定期的な合同訓練を実施し、災害時において迅速に練習船鳥羽丸を運用できるよう努めたいと考えています。

鳥羽商船高等専門学校について

 鳥羽商船高等専門学校は明治8年(1875年)に芝新銭座二番地に航海測量習練所として創基し、その分校として明治14年(1881年)8月20日に三重県鳥羽町に鳥羽商船黌として創立されました。日本にある5商船高専のうち最も歴史の古い商船系高等専門学校です。船員を養成する商船学科とエンジニアを養成する情報機械システム工学科の2学科で構成され、科学的思考と高度な知識・技術を習得し、地域社会から世界まで幅広く活躍できる技術者を育成しています。

左写真|鳥羽商船高等専門学校の外観(奥側)・練習船が停泊する桟橋(手前側)、右写真|令和7年3月竣工の練習船鳥羽丸四代目

【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 鳥羽商船高等専門学校
所在地:三重県鳥羽市池上町1番1号
校長:古山 雄一
設立:1881年
学校公式ウェブサイト:https://www.toba-cmt.ac.jp/
事業内容:高等専門学校、高等教育機関
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