小学校ごとの児童数データを基に、子育て世代に人気の地域やその理由を探る企画「児童数の増えている学校はここだ!」。第6弾は多治見市です。JR中央線で名古屋駅まで45分ほどとアクセスが良く、ベッドタウンのイメージがある多治見市ですが、20年前と比べた児童数は全ての小学校でマイナスという結果となりました。ただ、専門家からは「多治見はまだ住宅需要がある」と、データを覆す意見も聞かれます。一体どういうことでしょうか。

 参考にしたのは岐阜県が毎年公表している5月1日時点の公立小学校ごとの児童数です。

 発表されているうちで最も新しい2024年度の多治見市の総児童数は4761人。一番古い2005年度は7245人で、この20年間で2484人、割合にして34%減少しました。

 ◆全13小学校が減少

 学校別に見ても、20年間の児童数の推移は市内全13校でマイナスとなりました。ただ、減少率は2~64%と幅があり、学校ごとに大きな差が出ています。...