岡山県工業技術センター(岡山市)は22日、実験室内で爆薬「TATP(過酸化アセトン)」を含む不審な固形物が発見されたと発表した。けが人はいない。センターでTATPの製造や利用をすることはなく、何者かが作った可能性もあるとみて同日、岡山西署に通報した。

 センターによると、16日に職員が実験台で、アルコールを保管していた容器内に固形物があるのを発見。分析をしてTATPが含まれることが判明した。TATPは過酸化水素水とアセトン、塩酸などの薬品を反応させて製造する爆薬で、テロに使用されたこともあるという。

 センターに入る際は受付で手続きが必要で、実験室は通常施錠されていない。