「家庭教師のトライ」の運営会社トライグループがオンライン教材に「水俣病が恐ろしいのは、遺伝してしまうこと」と誤表記した問題で、同社は24日までに、誤りを認める文章をホームページに掲載した。「水俣病が遺伝するという事実はなく、不正確な表現となったことをおわびの上訂正する」と陳謝した。教材は非公開にしたとしている。

 映像授業サービス「Try IT」の中学生向け教材で、母親の胎盤を通じて影響を受け、生まれた時点で水俣病を発症する事例について「遺伝」と表現した。

 誤表記を巡っては水俣病患者や被害者団体でつくる「水俣病被害者・支援者連絡会」や環境省が内容を確認し、トライ側に訂正を求めた。