トランプ米大統領(ゲッティ=共同)、ロシアのプーチン大統領

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は27日、自身の交流サイト(SNS)で、ウクライナ各地への攻撃を強め、停戦に応じる姿勢を見せないロシアのプーチン大統領について「火遊びをしている」と非難した。25日に対ロ制裁強化を本格検討していると明らかにしており、再び強い表現でいら立ちをあらわにした。

 トランプ氏はこれまでロシア寄りの姿勢で和平交渉を仲介してきたが、プーチン氏が譲歩する姿勢を見せず、不信感を募らせている。米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、週内にも追加制裁を科すことを検討している。

 トランプ氏はSNSで、自身がこれまで対ロ制裁に慎重姿勢をとってきたことを念頭に「もし私がいなければ、ロシアには非常にひどいことがたくさん起きていていた。プーチン氏はそのことを分かっていない」と批判した。

 トランプ政権のケロッグ・ウクライナ担当特使は27日、ロシア側がウクライナ側との次回直接交渉を巡り、トランプ氏が支持したバチカンでの開催を拒否したと明らかにした。代わりにスイス・ジュネーブが候補地になっているとした。