イチョウの枝が落下した現場=1日午後6時7分、各務原市那加雲雀町、学びの森

 1日午後2時ごろ、岐阜県各務原市那加雲雀町の公園「学びの森」でイチョウの枝が折れ、枝の先が60代の男性=愛知県一宮市=に当たった。市によると、男性は背中を打撲したが帰宅し、経過観察している。

 市河川公園課によると、枝は全長約8・8メートル、直径14センチで、どのぐらいの高さから落下したかは調査中。当時は愛犬と楽しむイベントが開かれており、男性はその参加者だった。

 学びの森は岐阜大農学部跡地に市が整備し、2005年に供用開始。木は同年以前からあった。民間の造園会社が常駐し管理しているが、落下などの危険性は確認されていなかった。事故を受け市は2日以降、市内約80カ所の公園や緑地などに危険な樹木がないかを点検する。

 岐阜地方気象台によると、1日の岐阜市の最大瞬間風速は午後2時45分ごろの15・9メートル。同課は「突風で枝の根元から折れたと思われる」としている。