【ワシントン共同】米労働省が11日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で2・4%上昇した。伸び率は4カ月ぶりに拡大した。2・5%程度の上昇を見込んだ市場予想は下回った。変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は2・8%上昇した。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は、物価や雇用の動向を見極めて、政策金利を引き下げるべきかどうかを判断する考えだ。トランプ政権が打ち出す高関税政策により、今後物価上昇が加速するとの懸念がある。

 品目別では食品は2・9%、住居費は3・9%それぞれ上昇した。中古車・トラックも1・8%上がった。一方ガソリンは12・0%下がった。