【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの保健当局は11日、2023年10月のイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘開始以降、ガザ側の死者数が5万5104人になったと発表した。ガザの人的被害が膨らむ中、人道支援を制限し続けるイスラエルに対して国際社会の非難がさらに高まるのは必至の情勢だ。イスラエルメディアは10日、トランプ米大統領が、イスラエルのネタニヤフ首相と実施した9日の電話会談で戦闘終結を求めたと報じた。
保健当局は11日、人道支援物資の配給拠点周辺で57人が死亡し、これまでの死者が224人になったと発表した。米国とイスラエルが主導し設立した団体が5月27日に物資配給を始めたが、拠点に殺到した住民へのイスラエル軍の銃撃が相次ぎ、死傷者が続出。ガザでは、イスラエルが5月中旬までの約2カ月半、物資搬入を停止した影響で人道危機が深刻化している。