【ロサンゼルス共同】米軍は13日、西部カリフォルニア州ロサンゼルスでの不法移民摘発を巡る抗議デモに対応するため、海兵隊員約200人が現地入りしたと明らかにした。隊員は同日、連邦庁舎の警護を開始し、ロイター通信によると、初めて民間人を拘束した。海兵隊員が現場での展開を始めたことでデモが再び激化する恐れがある。
連邦庁舎の周囲では迷彩服やヘルメットを身につけた海兵隊員が大型の銃を手に警備。物々しい雰囲気の中、わずかな市民がトランプ大統領を批判するメッセージを手に平和的に抗議していた。
ロイターによると、海兵隊員に拘束されたのは退役軍人の男性移民。立ち入り規制区域に入った後、拘束され、既に解放された。デモ参加者ではないという。
米メディアによると、海兵隊員らは警察などに身柄を引き渡す前に、民間人を一時的に拘束する権限を与えられている。6日に始まったデモは、トランプ政権による州兵派遣に反発して一部の参加者が暴徒化した。
通常は海外に展開する海兵隊が国内のデモに対応するのは異例。