日本の災害の記憶や歴史は各地の妖怪・災害伝承に残されています。妖怪たちが伝えるメッセージから、今後も起こりうる災害等に備える術を学んでみませんか?また、防災について学べる楽しいイベントを実施します。
日本はこれまで、地形や気象等の要因から地震や風水害、感染症など数多くの災害に見舞われてきました。その記憶や歴史は各地の妖怪・災害伝承や信仰、まじない等にも垣間見られます。日本がどのような国で、どのような災害に遭遇してきたか、あるいは、どのように人はそれを捉え、心の安寧を得ようとしてきたかを、様々な観点から紹介します。常に私たちは想定外の厄災と隣り合わせであることを知り、これからも災害と、未知の出来事や脅威を前に心の隙間から生じる妖怪たちと共に歩んでいきましょう。
展示は、全国科学館連携協議会(事務局:日本科学未来館)の助成金で制作。名古屋市港防災センターの展示終了後は、全国の科学館へ巡回予定。
制作:名古屋市港防災センター、兵庫県立人と自然の博物館
監修:名古屋市港防災センター 大場(提髪)玲子、あいち妖怪保存会 島田尚幸、兵庫県立大学自然・環境科学研究所 高田知紀
特別協力:京都先端科学大学 木場貴俊、兵庫県立歴史博物館 香川雅信、三重県立斎宮歴史博物館 榎村寛之、湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム) 吉川 奈緒子
協力:国土防災技術(株)、名古屋市防災危機管理局

【開催場所】名古屋市港防災センター
【開催日時】2025年5月20日(火)~8月31日(日)9:30~16:30
【入館料・参加料】無料
【主な内容】
・豪雨⇒龍、洪水⇒やろか水、水害⇒河童、津波⇒人魚(ザン)、土砂災害⇒法螺貝、地震⇒ナマズ、
噴火⇒ダイダラボッチなど、各災害に関係する多彩は妖怪エピソードと物語、土地のハザードや現在
の科学技術と結びつく話題等の紹介。
・本物の法螺貝(触れる展示)、絵馬、天狗の羽団扇、河童の手、土鈴など、人々の拠り所となり、人
智を超えた存在として祈りの対象となる、災害を防ぎたいという願いがこもったモノの実物展示。
・地震の揺れを直前で感知する魚が跳ねる動画、法螺貝を吹く動画や土砂災害、名古屋中・高等学校
減災チーム制作の火災旋風の動画や、妖怪と災害の効果音が会場に鳴り響く。

【関連企画】
2025年7月19日(土)~21日(月・祝)は、夏イベント ~夏だ!ホンキの妖怪まつり!~、8月は 毎週土曜日開催!「自由研究のおてつだい」毎週楽しいワークショップ
【内容】
・7/19「妖怪を探して自然災害に備えよう!」兵庫県立人と自然の博物館 高田知紀さん(企画展
「百鬼騒乱~災いと妖怪伝承~」監修者)によるワークショップ
妖怪はどんな時にどんな場所に現れるのでしょうか?また、妖怪はわたしたちに何を伝えようと
しているのでしょうか?雨、風、雷、地震などの自然現象がつくりだす風景のなかに、みんなで
妖怪を探してみましょう。
高田 知紀さんプロフィール
兵庫県立人と自然の博物館 主任研究員、兵庫県立大学 自然・環境科学研究所 准教授
専門は合意形成学、地域マネジメント論、風土論。
2021年人と防災未来センター(神戸市)にて、「防災怪談ばなし & 防災妖怪ワークショップ」講師。著書に「神と妖怪の防災学(法律文化社)」など
【その他の企画】
・7/20 防災紙芝居「なんかようかい?ぼうさい妖怪?」静岡大学教育学部藤井基貴研究室
静岡市に伝わる妖怪伝承(河童)を取り上げます。自然災害に備える備えや知恵を学びましょう。
・自由研究のお手伝い~毎週たのしいワークショップ~8/9 てんぐのうちわをつくろうなど。

2025年8月9日(土) どうぶつ科学コミュニケーター”ぶっちー先生”の生き物研究!「感覚を研ぎ澄ませ!動物から学ぶ!?災害サバイバル」を名古屋市港文化小劇場で開催。
【内容】
・中学1年生の時に阪神淡路大震災を経験し、自宅が全壊し、避難所生活を送った経験を持つ、
どうぶつ科学コミュニケーター大渕希郷(おおぶちまさと)さんによる、動物たちの特殊能力と災
害に備える術がわかるワークショップ。本物の動物たち(蛇などを予定)も登場!
【開催場所】港文化小劇場 ホール
【開催日時】2025年8月9日(土)13:30~14:30
【入館料・参加料】無料 7月11日9:00~申込受付開始(電子チケット)
大渕希郷さんプロフィール
1982年、兵庫県神戸市生まれ。京都大学大学院・動物学教室を単位取得退学。その後、上野動物園・両生爬虫類館の飼育展示スタッフ、日本科学未来館・科学コミュニケーター、京都大学野生動物研究センター・特定助教(日本モンキーセンター・学芸員兼任)を経て、2018年より“どうぶつ科学コミュニケーター”として独立。夢は、今までにない科学的な動物園をつくること。特技はトカゲ釣り。
中学1年生の1月、阪神淡路大震災を経験。自宅が全壊し、しばらく避難所生活を送った経験を持つ。また、その16年後には東京で東日本大震災も体感する。執筆や監修した書籍は30冊を超え、テレビ出演や監修も多数こなす。

問い合わせ先:名古屋市港防災センター
455-0018 名古屋市港区港明1-12-20
メールアドレス:information@minato-bousai.jp
電話番号:052-651-1100/ FAX番号:052-651-6220
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