14日、フィリピン・ルソン島沖の南シナ海で、海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」への発着訓練を行うフィリピン軍の艦載ヘリコプター(共同)

 【南シナ海洋上・共同】フィリピン軍はルソン島沖の南シナ海で14日、日本の海上自衛隊との2国間演習「海上協同活動」を初めてメディアに公開した。最新鋭ミサイルフリゲート艦「ミゲル・マルバー」に共同通信を含む一部報道陣を受け入れた。複数の中国艦が近づいて監視する中、国際海洋法の順守を掲げ、対潜水艦戦訓練などを行った。

 海自の護衛艦「たかなみ」が参加。潜水艦に見立てた訓練用の標的を水中に放ち、両艦で位置を探索。実射はせず、両艦から標的に魚雷を模擬発射する訓練を行った。ミゲル・マルバーから艦載ヘリコプターを飛ばし、たかなみに発着させたほか、戦術訓練も実施した。