【アモイ、台北共同】台湾最大野党、国民党に所属する馬英九元総統が14日、中国福建省アモイに到着し、27日までの訪中を開始した。台湾総統を退いてから馬氏が訪中するのは4度目。中国の習近平指導部は対中融和路線の国民党と交流を深め、独立派と見なす台湾の頼清徳政権に圧力をかける狙いだ。
馬氏は15日にアモイで開かれる中国と台湾の交流イベント「海峡フォーラム」に参加する。台湾メディアによると、総統経験者が同フォーラムに参加するのは初めて。
馬氏は台湾北部・桃園国際空港で14日の出発前、記者団に対し「両岸(中台)の民間による密接な交流を促していきたい」と述べた。