【ワシントン共同】トランプ米政権は14日、陸軍創設250年を記念し、首都ワシントン中心部で大規模な軍事パレードを開いた。首都での軍事パレードは湾岸戦争後の1991年6月以来、34年ぶり。この日はトランプ大統領の79歳の誕生日で、権力乱用や軍の政治利用だとして「ノー・キングス(王はいらない)」と抗議するデモが全米各地に広がった。
トランプ氏は、これまでの陸軍の貢献に感謝を示し「米国はかつてなく偉大で強くなる」と演説。「われわれの戦士はいかなるリスクや障害に関わらず戦い、勝利をつかむ」と語った。
パレードには約6700人の兵士が参加し、主力戦車エーブラムス28両など約150台の軍用車両や約50機の軍用機が登場。1775年に始まった独立戦争以降に米国が経験した各戦争の時代を軍服や装備で再現した部隊が大通りを行進した。
トランプ氏はホワイトハウス近くの観覧席から妻メラニアさんやヘグセス国防長官らと共に拍手を送った。抗議デモは全米の約2千カ所で計画され、CNNテレビによると数百万人が参加した。