将棋の第10期叡王戦第5局で斎藤慎太郎八段(右)を破り、初防衛を果たした伊藤匠叡王=14日夜、千葉県柏市
 将棋の第10期叡王戦第5局で初防衛を果たし、記者会見する伊藤匠叡王=14日夜、千葉県柏市

 将棋の第10期叡王戦5番勝負第5局は14日、千葉県柏市で指され、後手の伊藤匠叡王(22)が120手で挑戦者の斎藤慎太郎八段(32)を破り、対戦成績3勝2敗で初防衛を果たした。

 前期の5番勝負で伊藤叡王は藤井聡太七冠(22)に対戦成績3勝2敗で勝利し、初タイトルを獲得。当時、全八冠を保持していた藤井七冠にとっては、タイトル戦で初の敗北となった。

 伊藤叡王は東京都出身。藤井七冠と同学年で、2020年にプロ入りした。今回の5番勝負ではフルセットまでもつれたが、最後に抜け出して叡王の座を守った。これでタイトル獲得は通算2期となり、14日付で八段に昇段した。