【ロサンゼルス共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(30)の銀行口座から金を盗み不正送金したなどとして禁錮4年9月が確定した元通訳、水原一平被告(40)が16日、東部ペンシルベニア州アレンウッドの連邦刑務所に収監されたことが連邦刑務所局などへの取材で分かった。水原受刑者の弁護人によると、収監に向けた期限だった16日に出頭した。
連邦刑務所局によると、収監されたのは警備レベルの低い刑務所。弁護側は、水原受刑者が米国籍を持っていないとして、刑期終了後に日本に強制送還される可能性が高いと指摘している。
裁判資料によると、水原受刑者は大谷選手の通訳だった2021年11月ごろから昨年3月ごろにかけ、違法スポーツ賭博で負けた額を取り返すために大谷選手の口座から約1659万ドル(約24億円)を胴元側に不正に送金した。野球カードの購入費など約38万ドルもこの口座から支払ったほか、口座から得た金を22年の課税所得として報告せず、虚偽の納税申告もした。