16日、ニューヨークで「トランプ・モバイル」を発表するトランプ米大統領の長男ジュニア氏(AP=共同)
 トランプ大統領=5月、ワシントン(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】トランプ米大統領の長男ジュニア氏や次男エリック氏が率いる複合企業「トランプ・オーガニゼーション」は16日、新たな携帯電話サービス「トランプ・モバイル」を始めると明らかにした。今夏に「米国製」のスマートフォンも発売するという。米メディアが伝えた。

 米メディアによると、トランプ・オーガニゼーションは不動産やゴルフ場、暗号資産(仮想通貨)といった分野で事業を展開。会社側はトランプ氏とは無関係だとしているが、月額料金は47・45ドル(約6900円)とトランプ氏が第45、47代の大統領であることを連想させる設定とした。ウォールストリート・ジャーナル電子版は米国の通信事業に対する「行政の影響力は大きい」と指摘しており、大統領職と利益相反するとの懸念の声が強まる可能性がある。

 トランプ・モバイルのサービスはベライゾン・コミュニケーションズといった米大手3社の通信網を利用する。金色にデザインされた米国製とする独自端末「T1」は499ドルで売り出す。