大阪府熊取町の「大宮橋」

 大阪府熊取町の国道170号に架かる「大宮橋」の由来を調べていた土木学会関西支部のメンバーでつくる研究会は17日、1874年に日本で2番目に開業した神戸―大阪間の鉄道橋が転用されていたことを確認した、との研究成果を発表した。現役で使われる日本最古の鉄製橋で、土木遺産として高い価値があるとしている。

 研究会によると、日本で初めて開業した新橋―横浜間の鉄道は、橋がいずれも木製だったのに対し、大阪市の旧中津川には英国製の鉄材を三角形に組み合わせたトラス橋「下十三川橋」が架けられた。研究会は大宮橋の構造や鉄材サンプル分析などから、下十三川橋が転用されていたと結論付けた。