国土交通省は17日、地域の観光地などを描いた地方版の図柄入り自動車ナンバープレートについて、利用者が希望する地域の図柄を選べる制度を検討する方針を明らかにした。「ふるさと版」と位置付け、利用者が取得時に支払う寄付金の増加や、地域のPR効果の拡大につなげる狙い。
制度見直しを話し合う有識者検討会で報告した。年度内に方向性をまとめ、早ければ2029年度の導入を目指す。
図柄入りプレートには、地域の魅力発信のために観光名所や名産品を描いた地方版と、デザインが共通の全国版がある。国交省の検討案では、地方版の交付要件を緩和し、自動車を使用する本拠地にかかわらず、希望の地域の図柄を選べるようにする。
現在はカラー版と白黒版が併存しているが、カラーに一本化し、製造や整備に関わる事業者の負担を軽くする。
地名部分を独自表記する「ご当地ナンバー」の導入要件緩和も検討する。現在、普通車やトラックなど登録自動車が「10万台以上」などと定めているが、人口減が進む地方では導入のハードルを下げる。