日産自動車が発売する電気自動車(EV)「リーフ」の新型モデル

 日産自動車は17日、経営再建へ向けた推進役と位置付ける電気自動車(EV)「リーフ」の新型モデルを米国で今年秋に発売すると発表した。日本での発売は年内、欧州では来年春ごろの予定。満充電で走れる航続距離を大幅に伸ばし、前を走る車の動きに合わせて自動で減速や停止をする最新の運転支援技術も日産車として初めて搭載した。価格は今後発表する。

 栃木工場(栃木県上三川町)と英サンダーランド工場で生産する。米国向けは栃木工場から輸出する予定だ。

 今回のモデルは3代目で、2017年以来8年ぶりに全面改良した。「走行距離が短い、充電が大変といったEVの常識を覆す」(遠藤慶至チーフプロダクトスペシャリスト)のを目標に開発。従来のハッチバックからスポーツタイプ多目的車(SUV)に変更し、空気抵抗を抑えるために全体的になめらかなデザインにした。

 航続距離は600キロ以上と現行の2代目から約3割向上した。充電速度も改善し、電池残量10%から80%までが最短35分と約10分短縮した。