防衛省統合幕僚監部は17日、太平洋で初の同時活動が確認された中国海軍の空母「遼寧」と「山東」が8〜16日にかけ、艦載する戦闘機やヘリコプターを計約520回発着させたと発表した。防衛省は「遠洋での作戦遂行能力の強化を狙っている」とみて動向を注視している。
防衛省によると、遼寧は8日以降、硫黄島(東京都)の南東約650キロの海域から南西に進みながら発着艦を計約290回実施した。山東は9日以降、沖ノ鳥島(東京都)周辺を時計回りに航行しながら計約230回発着艦した。
山東を巡っては、7〜8日、艦載のJ15戦闘機による海上自衛隊のP3C哨戒機への接近が確認され、日本政府が抗議した。